入院したときの治療費は誰でも気になることだと思います。今回は「高額療養費制度」についてみていきましょう。

この制度は入院や手術など大きな治療になったときにとても重要な制度なのですが、意外と知られていない制度だったりもします。

 

高額療養費制度という制度を知っていますか?

長期入院や高額の手術などの経験がある方はご存知の方も多いと思います。

でも意外と知らない方も多いのがこの高額療養費制度。

少しずつ認知度は進んでいますが、まだまだ利用が進んでない制度でもあります。

 

治療のために入院をすると高額な治療費が掛かる場合がありますが、健康保険の制度を利用して所得に応じて保障を受けることができるという制度です。

 

〇高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)とは

公的医療保険における制度の一つ。医療機関や薬局の窓口で支払った額が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。(厚生労働省HPより)

 

 

高額療養費制度はたびたび改訂されています

高額療養費制度は平成27年1月に大きく改訂され、年収の幅がより細かく分かれました。

その後もたびたび改訂が入り、平成29年8月にも再度改訂されています(平成29年8月改訂は70歳以上の負担額の変更)。

厚生労働省HP 高額療養費制度を利用される皆様へ

 

出典:厚生労働省資料「高額療養費制度の見直しについて」

 

また30年度からは国民健康保険の方の管理が市町村単位ではなく、都道府県単位になります。

そのため同一県内のお引越しをした場合には該当回数のカウントが引き継ぐことができるようになります。

 

出典:厚生労働省資料「高額療養費制度の見直しについて」

 

とても身近な制度ですが頻繁に改訂されているので利用の際には最新の情報を確認しておきましょう。

 

高額療養費制度の具体的な内容とは?

高額療養費制度は70歳以上と70歳未満とに分かれて制度が決まってます。

今回は70歳未満のものを具体的に見ていきましょう。

 

例えば、
年収400万円の方(70歳未満)が、入院と手術の治療で約30万円の治療費(保険適用の治療)が掛かったとします。

高額療養費制度の計算式に当てはめて計算すると次のように自己負担の限度額が出てきます。
80,100円+(300,000-267,000)*1% = 80,430円 (自己負担限度額)

つまり本来約30万円掛かる治療費が自己負担額は80,430円で、それ以上の219,570円は健康保険から保障を受けることができ、返金されるのです。

実質的な金額は大分変りますよね。

 

出典:厚生労働省資料「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

 

他にも同一世帯内であれば自己負担額を合算して申請ができたり、複数回にわたる場合4回目以降の上限額が下がるといったさらに負担額を軽減できる方法もあります。

 

出典:厚生労働省資料「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

 

出典:厚生労働省資料「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

 

高額療養費制度の利用時に注意が必要なのは

一点だけ気をつけなければならないことがあります。

それは月をまたいだ入院治療の場合です。

この高額療養費制度は月単位で処理されるので、月をまたいだ入院の場合には、ひと月ごとの精算となり初めの月と次の月と別々に申請するということになります。つまり実質的な自己負担額は増えるようになるということです。

 

高額療養費制度がその場で適用!事前に申請できる「限度額適用認定証」

あとから治療費が戻ってくる高額療養費制度以外にも、事前に限度額を設定して治療を受けることもできる限度額適用認定証というものもあります。

通常、高額療養費制度は治療のあとから返金されるというものですがこの認定証を取得しておくと治療費用は限度額までの支払となり、実質的に高額療養費制度をその場で適用するような制度になります。

最近では割と大きな病院では入院受付などのときに、この認定証を案内してくれる病院もあるようです。事前に申請しておいて認定証を提出すれば支払や後の手続きはぐんと楽になりますからね。

 

とっても簡単!高額療養費制度の利用方法は?

利用方法は実はとっても簡単です。
ご加入の健康保険組合宛に、必要書類等を準備して手続きをするだけです。

〇高額療養費制度の場合

申請先:     加入の健康保険組合(事前に問合せをしておくと安心です)
準備するもの: 高額療養費支給申請書、領収証、健康保険証、印鑑、振込口座情報)

〇限度額適用認定証の場合

事前申請先:   加入の健康保険組合(事前に問合せをしておくと安心です)
準備するもの: 限度額適用認定申請書、健康保険証、印鑑、振込口座情報)

 

健康保険制度をうまく使って治療をすれば、たとえ入院などであったとしてもほとんどが大きな保障を受けて治療を行うことができるんですよね。

健康保険はとても奥が深く、困ったときにはいろいろ活用できることがたくさんありますよ。

詳しくは➡協会けんぽのHPをご覧くださいね。

 


 

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