具合が悪くて病院に行ったとき必ず提示するのが健康保険証。
保険証があるので当たり前のように私たちは医療費の3割の負担で治療を受けることができています。
でも、当たり前に思っているこの健康保険がある時からなくなって、治療費のほとんどが自己負担になる時代が来たら・・と考えたことはありますか?

 

 

「混合診療」の前に「自由診療」について知りましょう

混合診療についてお話する前に、先に自由診療についてお話していきます。
どこかで耳にしたことがあるという人もいらっしゃるかと思います。

そう、例えば歯の矯正だったり、美容整形などが自由診療です。

診療には、健康保険が使える治療と使えない治療があります。
健康保険を使えるものを「保険診療」、それに対して使えないものを「自由診療」といいます。

自由診療は病院側で自由に治療費を設定することができ、患者側は全額自己負担で治療を受けることになります。

保険診療:健康保険によって保障を受けられる診療
自由診療:病院側で自由に治療費を設定。治療費は患者が全額自己負担

 

混合診療とは?今は混合診療の一部解禁という状態

「混合診療」とは、保険診療と自由診療を一つの病気に対して使えるようになることです。

実は少し前まで一つの病気の治療に対して保険診療と自由診療を一緒に使うことは原則禁止とされてきました。
例外的に混合診療が認められるものとしては以下のような一部だけで混合診療の一部解禁という状態です。

たとえば
差額ベッド料
先進医療
など(これらは特定療養費と呼ばれます)

しかし昨年から健康保険制度で新たな制度が導入されました。

 

混合診療の解禁!? 2016年4月から始まった患者申出療養制度

2016年4月から患者申出療養制度という制度が開始されたことをご存知でしょうか?

上記のようにこれまでは先進医療の分野などでのみ一部解禁という状態だった混合診療ですが、混合診療の範囲を拡大し、患者からの申し出で新しい治療方法や新薬を速やかに使えるようになったというのがこの制度です。

事実上の混合診療の解禁だとも言われています。

 

混合診療の解禁とはどういうこと?

混合診療が解禁されると治療方法の選択肢が広がるといったメリットがあります。

申出をすれば新しい治療方法や新薬を使用することができるということは難しい病気の場合などには効果は高いかもしれません。

しかし一方でデメリットもあります。

 

混合診療のメリットデメリットをまとめてみました。

〇混合診療のメリット

・治療の選択肢が広がる
・日本では未承認である海外の新薬や治療方法を利用できるようになる
・治療に付随するサービスが利用しやすくなる、充実するようになる

△混合診療のデメリット

・薬の安全性が充分でないものが流通してしまう可能性がある
・利益の少ない保険診療には良い薬が回らなくなり、保険診療自体の質が落ちる
・国の財源不足から現在の保険診療の内容も自由診療に移行していく可能性がある
・お金がないと良質な治療を受けることができなくなる

 

こういったメリット・デメリットを踏まえて何をどう選択していくかがとても重要な時代になっていきそうですね。

昨年この制度が施行されてその後現状どうなってるのかも気になるところですので、次回はそのあたりをお話していきたいと思っています。

 

混合診療の解禁によって民間の保険会社の医療保険が重要に

患者申出療養制度はまだまだ導入段階です。ただ混合診療が増えそれに伴い自由診療が増える時代は少しずつ近づいてると思います。少なくとも将来にわたる医療費の削減のため、政府はきっとその方向に持っていきたいと思っているはずです。

 

そうなるとこれまでと同じように健康保険制度を使った治療を受けられなくなる可能性もゼロではありません。

いままで見てきたように混合診療が増えてくると自己負担額が増え、お金を持ってる人が優先的に治療を選択できるといったような時代が本当に訪れるかもしれません。

 

そこで大事な意味を持ってくるのが民間の保険会社が出している医療保険。現状では多くの民間の医療保険は健康保険連動型ですので、保険診療の場合の保障しかありません。しかし少しずつですが保険外診療も保障する医療保険が販売され始めています。

困ったときに使えるお金をすぐに確保できるように、将来的にもしっかり内容を吟味して準備をしておく必要があるのではないかと思います。(やみくもに入りましょうという話ではありません)

 

とはいえまだ制度は始まったばかりですし、焦ることなく判断するので大丈夫だと思います。
ただ当たり前に使ってきた医療制度、健康保険制度は少しずつ変わっていっています。

適切な情報と適切な準備をして備えなければいけないということが益々重要になってきますね。

 

 

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