医療制度改革という言葉を聞いたことはあるでしょうか。もしかしすると何度かニュースなどで耳にしたかもしれませんね。一見この制度改革は医療従事者だけに関係するようにも思われますがそういうわけではありません。
今回はこの医療制度改革について見ていきましょう。

 

2018年医療制度改革とは

今回の改革内容は大きく次の2点が挙げられます。
①診療報酬・介護報酬の同時改定
診療報酬のうち医師の技術料にあたる部分に関しては0.55%引き上げ、薬価に関する部分は1.74%引き下げとなり全体的にはマイナスになります。また介護報酬に関しては0.54%引上げとなります。

②医療・介護の公的保険事業の連携強化
地域包括ケアの実現に向け在宅医療・介護連携の取組を本格化していきます。

※ちなみに診療報酬とは?
今回の改正では診療報酬制度の見直しが含まれています。
診療報酬とは健康保険などから医療機関に支払われる金額のことを指します。

病院や診療所などの医療機関が行った手術や検査などの保険医療サービスに対する公定価格のこと。医療機関は患者が窓口で払う一部負担分を除き、医療費をレセプト(診療報酬明細書)として審査支払機関を通じて保険者に請求し、保険者は価格表である診療報酬点数表に基づいて支払う。「知恵蔵より」

診療報酬については別の回で詳しく見ていきますね。

 

今回の医療制度改革の特長

医療制度改革は少しずつ段階的に行われてきたもので今回特段何か新しいことが決まったというわけでは実はありません。2013年から段階的に進められてきた改革でこの改革は現在第6期計画(2015~2017)で、第7期計画(2018~2020)、第8期計画(2021~2023)、第9期計画(2024~2026)まで続きます。

今回は特に医療・介護の公的保険事業の連携強化が今回の大きなポイントになります。
具体的には次のような4点が挙げられています。

1.新たな基金の創設と医療・介護の連携強化
2.地域における効率的かつ効果的な医療提供体制の確保
3.地域の包括ケアシステムの構築
4.医療保険制度改革として費用負担の公平化

 

出典:厚生労働省資料「医療・介護改革の取組」より

 

赤枠で囲われている部分にあるように、診療報酬を見直して医療・介護の従事者を増やすこと、そしてまた医療介護の垣根をできるだけなくし、連携して地域一体となって対応できる体制にしていくことが目標となっているのがわかります。

なぜ医療制度改革が必要なのか

2025年に団塊の世代が75歳を迎え、いよいよ日本では高齢化社会がやってきます。高齢化社会では3人に一人が65歳以上、5人に一人が75歳以上になると言われています。
現時点ではこの高齢化社会を支えるための制度はまだまだ不十分で、医療面、介護面の制度を整備しておくことが急務です。

将来への持続可能な制度へとするために医療・介護両面の制度の見直しが迫られているのです。

出典:厚生労働省資料「地域における医療及び介護の総合的な確保について(参考資料)」より

 

医療制度改革の中から今後求められるものは

迫りくる高齢化社会に向け少しずつ医療制度改革が進められているわけですが、将来に向けた持続可能な制度へとしていくために不可欠なのが、予防・健康・医療・介護の中心となる地域社会の存在かと思います。

医療機関で受け入れるだけでなく、地域社会としてしっかりサポートしていく体制が根付いて促進していくことができたら、在宅医療や在宅介護の仕組みがもっと活用しやすいものになり、医療や介護といった局面に遭遇したときにもその人の状況によっていくつかの選択肢から選べるようになる・・そんな風になればいいなと思います。

制度や人材、情報や教育の面から各都道府県で連携を強化していくことが今後は大事になってくるのかなと思います。

 

出典:厚生労働省資料「地域における医療及び介護の総合的な確保について(参考資料)」より

 

いかがだったでしょうか。

なんとなくニュースで耳にしていた医療制度改革ですが、これから介護人口がもっともっと増えてきて医療制度や介護制度が必要不可欠となる時代がやって来ます。そのときにより安心して、わかりやすくそして使いやすい制度であってほしいですね。

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