来年度診療報酬が引き上げられます。
診療報酬とは何だかご存知ですか?またなぜ今回診療報酬が引き上げられたのでしょうか。今回はそのあたりを考えてみましょう。

 

診療報酬とは?

診療報酬とは保険診療の際、受けた医療行為に対して各保険制度から医療機関へ支払われる料金のことを指します。

保険診療の際に医療行為等の対価として計算される報酬を指す。「医師の報酬」ではなく、それだけでなく医療行為を行った医療機関薬局の医業収入の総和を意味する。

出典:Wikipedia「診療報酬」より

 

診療報酬はお医者さんの報酬というわけではありません

診療報酬は一見医師に支払われる報酬のように思われがちですが、そういうわけではありません。

診療報酬の内訳は、医療行為に対する対価としてだけではなく、さまざまな技術料、使用された医療材料費、医療行為に伴って行われた検査費用、設備費用などが含まれています。

 

出典:日本医師会HP「なるほど診療報酬!」より

 

診療報酬の支払方式としては、出来高払方式、包括払方式、請負払方式の三つに分けられます。

①出来高払方式:個々の医療行為に対し点数を決めその点数の総和に1点単価を乗じて診療報酬を算定する方式。

②包括払方式:医療行為の一定範囲を包括して評価する方式。一件当たり包括払い方式と一日当たり包括払い方式があります。

③請負払方式:特定の医師もしくは診療所を家庭医として登録して、その登録数に応じて国または保険者が医師または診療所に医療費を支払う方式。病気になったときには家庭医が無料で治療を行う。

 

診療報酬はどうやって決まるの?

診療報酬は通常2年に一度見直しされています。

改定は、内閣、社会保障審議会、中央社会保険医療協議会の3者で行われていて次のようなステップで改定内容が決まっていきます。

ステップ①内閣で国家予算編成の過程の中で改定率を決定
ステップ②社会保障審議会医療保険部会及び医療部会にて医療政策について審議、基本方針を策定
ステップ③中央社会保険医療協議会で具体的な審議がされ決定

中央社会保険医療協議会には、社会保険を利用する側(被保険者、保険者)や医療機関の代表者も含まれており、公平な立場で審議が進むようになっています。

 

出典:厚生労働省資料「診療報酬改定の流れ」より

 

診療報酬が引き上げられた背景には

高齢化社会に向かっている日本において、国家予算の中で大半を占める社会保険料が上がっていて予算の圧迫になっているというニュースを聞いたことはあるかと思います。
社会保険料が将来足りなくなり年金がもらえなくなるのではないか?医療が受けられなくなるのではないか?そんな心配がされる中、なぜ診療報酬が引き上げられたのでしょう?

あくまで個人的な推察ですが、今回の改訂には現状の医療方針を抜本的に変えていきたいというのがあるのではないかと思います。

「治療する医療」に対し「予防する医療」がこれからの日本には必要になってくると言われています。治す前に病気にならないようにいかに健康を維持することができるかという部分です。もしかしたらここは医療という分野ではないかもしれません。医療ではない分野も含め、健康で過ごすことがひいては社会保険料の削減にも大きく繋がっていきます。

そういった社会の大きな変化の中でも医師の報酬や医療機関へ影響がないようにするため、今回の改定にはそんな意図があるのではないかなと思っています。

 

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