企業の退職金積立として始まった確定拠出年金ですが、2017年に個人型の確定拠出年金(通称iDeco)が始まり個人でもできるようになりました。今回は個人型確定拠出年金iDecoについて詳しく見ていきます。

 

確定拠出年金とは?なぜ始まったの?

確定拠出年金とは、毎月確定した金額を拠出して積立運用していき、将来(60歳以降)に年金という形で貯めて増やしたお金を受け取ることができる制度です。公的な年金制度の補完として始まった制度です。

公的年金制度についてはこちらをご参照ください。➡公的年金の基礎の基礎 老齢年金について

これまでは公的年金の特に厚生年金を補完するものとして確定拠出年金(企業型確定拠出年金)は存在していました。しかしそもそも厚生年金に加入してない自営業の方や個人事業主、主婦の方などもっと幅広い人々に広く活用して将来に備えられるように個人型の確定拠出年金(通称iDeco)が始まりました。

 

出典:厚生労働省HP「確定拠出年金の対象者・拠出限度額と他の年金制度への加入の関係」より

 

確定拠出年金の大きな大きな税制優遇

確定拠出年金には、次のような3つの大きな税制優遇(税金面での優遇)があります。

①毎月の積立が全額所得控除の対象となる
②運用中の運用益が非課税
③受け取るときには公的年金等控除や退職所得控除の対象となる

確定拠出年金の特徴は、なんといってもこういった大きな税制優遇があることです。

毎月の積立金が所得控除対象となるためまず所得税や住民税が減税され(入口)、
運用中では運用で利益が出た際にかかる税金が非課税となり(中身)、
最終的に年金として受け取るときも年金や退職所得控除として控除対象に(出口)なります。

このように一貫して税金面の優遇を受けることができるのです。

ちなみにNISAでは②の運用中の運用益が非課税になるという制度ですのでNISAと比較しても大きく優遇されていることがわかりますよね。

 

確定拠出年金の内容

確定拠出年金についてもう少し詳しく見ていきましょう。

〇積立について

・確定拠出年金は月額5,000円以上、1,000円単位から積み立てすることができます。職業や立場によって積立金の上限額が決まっています。
・掛け金拠出の休止や再開は申出の手続きをすることでいつでも変更することができます。また積立金の金額変更は年1回することができます。

 

〇運用について

・登録をした金融機関の取り扱う商品で運用をしていきます。
・買い付けた商品は配分変更やスイッチングで途中でも内容の変更をすることができます。

 

〇給付(受取)について

・老齢給付金・障害給付金・死亡一時金として受け取ることができます。
・通算加入者等期間によって受取ることのできる開始年齢が異なります。通算期間が10年以上の場合に満60歳から受け取ることができます。

 

こういった条件をもとに自身で運用しながら将来への積立金を増やしていきます。

 

確定拠出年金のメリットに対する大きなデメリット

確定拠出年金のメリットは上記のとおりの大きな税制優遇です。
ここまで優遇されている金融商品は他にはありません。

いいことづくめの確定拠出年金のようにも見えますが、確定拠出年金には次のような大きなデメリットも実はあります。

〇確定拠出年金のデメリット

・積み立てたお金は60歳以降まで引き出すことができません。
・運用中にも手数料が継続してかかります。
・運用できる商品の中にはリスクを取って運用するものもあるので運用次第で大きく損をする可能性もあります。

 

確定拠出年金は税金面での優遇は制度として確かにとても大きいです。
しかしどの金融商品を選んで運用していくといいかといったことについては、確定拠出年金で取り扱う商品の中には難しい商品やリスクの高い商品も多く含まれているためなかなかハードルが高いようにも思います。

改めて別の回でお話しますが、大きな税制優遇があるからといって必ずしも誰にとってもそれが有効であるわけではありません。自分にとって最も有効な手段を使って将来に備えるということをぜひしていくようにしましょう。

 

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