お子さんが産まれたら将来のために学資保険を考える方は多いかと思います。

でも「子どもが産まれたら学資保険」は一時期の広告用のキャッチコピーだったことをご存知でしたか?

保険の観点から見ると学資保険はちょっと変わった保険の形をしています。そして2016年から続いているマイナス金利が学資保険にも大きく影響をしています。

大事なお子さんの将来のためのお金はどのように準備したらいいでしょう。

 

 

保険会社も金融機関

意外と知らない方もいますが、生命保険、損害保険など保険会社は金融機関です。

ちなみに金融機関とはこんな風に定義づけられています。

「金融取引に関する業務を営む組織のこと。狭義には銀行などの預貯金取扱金融機関のみを指すが、広義には保険会社や証券会社、ノンバンクも含む。」(wikipediaより)

保険は、生命保険も損害保険も契約者から保険料を預かり、それを各契約内容に応じて契約者の方が必要な際に保険金としてお返しする金融商品です。

保険会社では預かった保険料をただ返しているわけではなく、保険会社でお金を増やして運用しています。多くの保険会社では安定的に増やせるよう日本国債を中心に運用をしています。

 

マイナス金利と保険の関係

さて日本では2016年からマイナス金利が始まりました。

マイナス金利についてはまた改めて取り上げますが簡単に言うと、将来的に日本国債の価値がとっても下がったと言うことになります。

国債は株式と同じように買いたい人がたくさんいれば価格が上がりますし、売りたい人がたくさんいれば価格は下がります。価格が上がれば金利は下がり、一方で価格が下がれば金利は上がるという風になっています。

 

日本国債を大量に買うと価格が上がって金利は下がります。そうすると日本国債中心に運用している多くの保険会社では今まで見込んでいた利益が目減りしたり、将来の運用益がなかなか見通せなくなるということが起こります。

将来の利益が見通せない、もしくはこれまでの想定よりも下がる、といったことから保険会社各社ではどの会社でも昨年保険料の値上げや商品改訂などの動きをとってきました。

 

ではこれが一つ一つの保険の商品ではどのように影響していたのでしょうか。

 

どんな保険に影響が?

まず医療保険を見てみましょう。

現在多くの保険会社で取り扱われている「医療保険」は、運用してお金を増やして返すというわけではなく、多くのものは掛け捨ての商品になります。マイナス金利の影響はほとんどないと言えると思います。

同じように、いわゆる掛け捨てと言われる「定期保険」に関しても影響はあまりないと言えます。

 

影響のある生命保険は例えば、保険会社のほうで長期に運用してご契約者にお返しするという「終身保険」や「養老保険」などの貯蓄性のある保険です。

いわゆる「学資保険」もこれにあたります。

 

マイナス金利の影響を受ける保険

医療保険  →  影響なし

定期保険  →  影響なし

終身保険  →  影響あり

貯蓄性のある保険(学資保険!!)  →  影響あり

 

学資保険は目減りする貯金!?

将来の学費を貯めるという面で「子どもができたら学資保険」というように考える方は多いと思います。

もともと多くの学資保険と言われる商品は、預かった保険料を積み立てて運用益を少し上乗せて決まったタイミング(子どもが高校入学、大学入学)に使えるようにしているものです(一部違う形の商品の場合もあります)。

「積み立てたものを受け取る」という性質のほうが強く、いわゆる万が一の保障として受け取る死亡保険金などとは大分違ったものになります。

 

さらに今はマイナス金利の影響を大きく受けています。

すでに多くの生命保険会社では、学資保険だけでなく貯蓄性の高い商品はほとんど利益を出せず売り止めにしたり、運用率を低くしたりしています。

つまり加入する側にとってもお金が増えるということがあまり期待できないということです。

検討するときには、是非何のための「学資保険」なのかという点を考えながら、将来受け取れるであろう保険金額などしっかり内容を注意して見てほしいと思います。

 

もしあなたが学資保険を考えるとしたら

もしあなたにお子さんがいて、学資保険を考えているとしたら以下のようなポイントを踏まえて検討されることをオススメします。

 

〇学資保険を選ぶときのポイント

① 検討の学資保険に死亡保険金があるのか確認する(多くの学資保険はとてもわかりにくく書かれています)。
② 死亡保険金がない場合、積立金と死亡保険金が同額の場合には、ご自身で加入している死亡保険が将来想定する学費分を含めた保障内容になっているのかどうか確認する。必要に応じて見直す。
③ 将来想定できる学費に合わせた金額が貯まるよう学資保険の保険料を計算する。学資保険ではない別の選択肢も検討する。

 

保険の加入や見直しは必要に応じて多くの方が考えることかと思います。

保障としてどのような内容を自分で準備しておきたいのかをイメージしてそれにあった内容に本当になっているのかを注意深く確認することが一番大切なことになります。

 

将来の学費は結局どうしたらいいの?

将来の学費は何も学資保険に入らなくても準備はできます。

では学資保険を使わずに、お子さんの将来の学費を準備していくのはどうしたらよいのでしょう。

 

★将来の学費を準備するポイント☆

①収入元になっている方の死亡保険に学費を想定した保障を含める(掛け捨ての保険内容で充分です)。
②安定的に運用されている金融商品を選んで積み立てていく(NISAや投資信託、外貨預金など将来を見通せない商品は極力避けるべきです)。

 

学費はほぼ必ず将来必要になってくるもの。

そのお金が、予定通りに貯まってなかった!むしろ損を出してしまって全然足りない!・・なんてことになってしまったらどうでしょうか。

目先の運用益が高くても将来が見通せない金融商品は避けて、確実に貯めていくことのできるものをオススメします。

このポイントを踏まえれば、貯めていく具体的な商品は今の時代何でもいいと思います。

普通預金に子ども手当を積み立てていくのでも、また少しずつ貯めていったものを定期預金にしていくのでも充分に貯まっていきますよ。

 


 

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