親が認知症に・・元気な姿を見ているとそんなことは信じがたいことかもしれません。
でもたとえば認知症と知らずに車に乗っていて、万が一事故を起こしてしまったらその責任はどのように取るのでしょうか。そんな時誰が責任を取るのか・・今回は認知症と責任能力について考えていきましょう。

 

 

認知症ってどんな状態のこと?

歳を取ってくると当然耳が遠くなったり、目が見えにくくなったり、歩行に不自由が出てきたり・・さまざまな体の変化が起こってきます。

その中でも脳の神経細胞が変化していくことで起こり記憶が欠落する状態認知症と言います。
認知症は、何かのきっかけやヒントがあれば思い出せる物忘れとは違い、完全に忘れてしまう状態です。

 

気づかないうちに認知症は進んでいきます・・

認知症と物忘れの決定的な違いは、思い出せるか出せないかというところです。
認知症は神経細胞の変性や機能不全によっておこるもので、何かヒントなどがあっても完全に忘れてしまい思い出すことができなくなります。そして脳の中では徐々に機能不全が進行していき範囲も大きくなっていきます。
親の物忘れが最近ひどいような気がする・・と思いながらそのままにしているうちに気がついたら認知症が進行していたというケースはとても多いと言われています。

以下に認知症のちょっとした確認方法をご紹介します。こんな行動が表れてきていたら認知症を疑ってきちんと病院で判断を仰ぐようにしましょう。

 

〇認知症の簡単チェック〇

  • ひどい物忘れがある。
  • 人格が変化することがある。
  • 住所や日付けがわからないことがある。
  • 文字が書けない。
  • 不安感を持っている。
  • 身だしなみを気にしなくなる。
  • 趣味や外部のこと、他人に興味を持たなくなる。

 

親が自動車事故を起こしてしまった。認知症だと判断され本人に責任能力がない場合には・・?

認知症の判断はなかなか難しいと言われています。
認知症の怖いところは自覚症状がないということ。
認知症であると本人も家族も気づかずにたとえば日常的に自動車の運転をしていて、万が一事故を起こしてしまった場合には誰が責任を取るのでしょうか。
最近こういった認知症の方が事故、特に自動車事故を起こすケースがとても増えています。

ドライバー本人が認知症であることが確認され本人に責任能力がないと判断されれば、監督義務者(配偶者や子などの親族、同居人。その他入居する介護施設の運営者なども監督義務者とみなされる場合もあります。)に責任を問われる場合があります。
多くのケースでは自動車保険の賠償責任事項の被保険者の内容に該当するので補償を受けることができますが、ケースによっては自動車保険では補償されない場合も少なからずあります。

その場合には監督義務者である例えば家族が責任を問われることになります。

親御さんが65歳を過ぎたら免許証の返納を

外出の手段として自動車を乗ることが日常的になっている方にとっては、自動車に乗れなくなるということはかなりのストレスになるかもしれません。体が充分に元気な場合には余計に思うことでしょう。免許証の自主返納がなかなか進まず、高齢ドライバーの自動車事故が増えているのはこういったところも関係しています。

ただ知らないうちに認知症が進み、ある日突然事故を起こしてしまったということにならない為にも親御さんが65歳を超えてきたら免許証の返納をできるだけ勧めていきましょう。
70歳以上になると免許証の更新時に高齢者講習が必要になってくるのでいずれにしても更新のハードルが年齢とともに徐々に上がってきます。それに反比例するように誰でも体力や判断力が衰えていきます。
このあたりを十分理解いただいて自主返納を促せるといいですね。

また一方で責任能力のない家族が事故を起こしたときにも、自動車保険によっては被保険者の範囲を拡大して確実に補償を出すことができるというものも最近では出てきています。

認知症かどうかわからない時であってもいつ事故が起きてしまうとも限りません。
親御さんが自動車を乗られている場合には、絶対に過信せず是非このことを頭に置いて気をつけておきましょうね。

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう