今年一年医療費が大分掛かってしまったという方はいらっしゃいますか。一年間に掛かった医療費が一定額以上を超えると確定申告で還付を受けることができます。
今回は医療費控除に関する確定申告について特に29年度からの変更点も加えてポイントをまとめました。

 

医療費控除とは

還付申告は確定申告をすることで税金が戻ってくるケースの場合にこう呼ばれます。
還付申告の中でもよく知られているのが医療費控除の申告による還付ですよね。

 

〇医療費控除とは

・年間を通した医療費を健康保険から差し引いて還付する制度です。
・医療費控除の対象期間は前年の1月1日~12月31日です。

 

サラリーマンの方の場合は通常年末調整をしますが、医療費については会社に届けず個別で確定申告することになります。

給与所得などの方であってもこうして医療費控除の申告をすることで還付を受けることができます。また申告書類は最長5年間遡って申告提出することができ年間を通じて受付けています。

ただし年をまたいでいるなどで支払の済んでない未精算のものは入りません。

 

医療費控除の2つのポイント

ポイント①:年間の医療費の総額はいくらかかったでしょうか?

年間の医療費の総額が10万円、これが一つの目安です。医療費控除の対象金額は以下のように計算します。

医療費控除の対象金額= 実際に支払った医療費の合計額 – 保険金などで補てんされる金額 – 10万円

「保険金などで補てんされる金額」とは、民間の生命保険などで支給される医療保険金や、それだけではなく健康保険でもらえる出産育児一時金などのことも含まれます。

 

ポイント② どんなものが医療費控除として対象になるでしょうか?「治療」?「予防」?

実際に支払った医療費は、控除の対象になるかどうかの基準があります。

→ ポイントは「治療」なのか「予防」なのか、です。実際判断が難しく紛らわしいものがたくさんあります。

 

たとえば・・

人間ドック→異常所見なしの場合は「予防」扱いとなり 対象外×
歯科治療→治療材料とされるのであれば「治療」扱いとなり 対象〇
交通費→公共交通機関を利用なら対象〇 など
対象になるかどうか国税庁HPにも載っているので見てみましょう。

 

そして今までは3つめのポイントとしてとても重要だったのですがこれまで領収書の原本の提出が必要だったのが、29年度から必要なくなります。→ここが大きく変更になりました。

病院などから発行される診療に関する領収書は申告時に提出が必要だったのでそれまで大切に保管が必要でしたが、変更され提出の必要はなくなりましたので注意しましょうね。

 

29年度からの医療費控除の変更点

29年度からの変更点は大きくこちらの3点です。

〇29年度からの3つの変更点

①領収書の提出ではなく「医療費控除に関する明細書」の提出となります。
②健保組合などの医療保険者から発行されたた医療費通知書を添付すると明細の記入を省略することができます。
③「セルフメディケーション税制」との選択制になります。

 

まず①ですが、これまで大切だった領収書の提出は必要なくなり、明細書の中に明記することで申告するようになります。※尚、29年~31年度分までの確定申告については領収書の添付をすることもできます。

また②のように「医療費のお知らせ」といった健康保険証を使ってからしばらく経ったころに自宅に届く医療費通知書を添付すれば明細を細かく書く必要はなくなります。

そして③の29年1月1日から始まったセルフメディケーション税制を受けた場合にはこちらの医療費控除を受けることはできずどちらか一方の選択になります。

 

詳しくはこちらの国税庁からの案内をご参照ください➡国税庁HPより「医療費控除は領収書が提出不要となりました

 

またセルフメディケーション税制についてはまた別の機会で取り上げていきます。

 

提出の必要のなくなった領収書はどうするの?

領収書の提出義務はなくなりましたが、実は5年間は自宅で保管する必要があります

税務署で保管するのではなく、自宅保管になるということですね。

もし税務署から求められた時には提示や提出などに応じないといけません。うっかり捨ててしまったりしないようにしっかり忘れずに自宅で保管しておきましょう。

 

このように医療費控除制度については今年多く変更があります。

今年医療機関にかかった多くの方が利用する制度かと思いますので、気をつけて申告しましょうね。

 

 

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